ヘルパーステーションけろけろ 

訪問介護員。介護福祉士。IUGRによる帝切含め、帝切4回。要介護3の姑を在宅介護。

障害者と正社員「だんなさん、就B?」って聞かれること多いな

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介護の仕事をするようになって初めてわかったことにひとつに、世の中で一般的に(なのかな)見られている「障害者と仕事」の姿です。

介護の事業所で、いわゆる仲間内に「主人が身体障害者なんだ」というと、けっこうな人数の方から「そうなんだ!就B?」と言われます。

「就B」というのは、「就労支援B型」の略ですが、これは障害者の働く形のひとつです。BがあるならAもありまして、この2つは大きく違います。

簡単に言うと(ほんとはしっかり理解するべきですけども)この2つの違いとは

「就労支援A型」通常の事業所に雇用されることが困難である者が雇用契約を結び、給料をもらいながら一般就労を目指して働く。。賃金は最低賃金以上。

「就労支援B型」通常の事業所に雇用されることが困難である者に対して、就労の機会と生産活動の機会の提供、知識と能力の向上のために必要な訓練その他授産的活動を行いながら、A型、一般就労を目指して働く。賃金は授産施設平均工賃。

なのですね。でもここまでの知識はよほど自分の生活の中で障害者との関わりがあるか、お仕事で詳しいかだと思います。

さて、介護系のお仕事の中ではついつい「障害者なら就労支援でお仕事だよね」という感覚があるように思います。というのも資格を取る時の勉強の中でも3障害といって障害の分野についても勉強したりしますし、高齢者介護の中でも障害が出てきたりすることもあります。そこでついつい「就B?それともA?」というような言葉が出てきてしまうのですね。

実際は主人の場合は、ポリオでの半身麻痺はありますが、ごく一般的に幼稚園から始まって、公立小学校中学校、高校大学と進んでいます。その後、就職の段になると、ここで初めてなかなか障害者を受け入れてくださる企業もなく、ならばということで手に職をつける系の仕事につきましたが、その後、ある程度の立場になってから家を売って勉強しての転職という、青天の霹靂系出来事が起こったわけです。

けれども、現在の仕事にしても正社員であって、他の社員さんたちとなんら変わりのない社員待遇になっていますが、これは高齢者、障害者の介護、支援についておられる方々からしたら、珍しいというよりも、えっそうなんだ!ということであったようです。

これはけろけろもそうですが、「障害は後天的で、たとえば脳梗塞の後遺症とかなんとか…」とついつい考えてしまうのですよね。そうすると、「年齢はだいたい中年以降、就労Bで作業所で手作業をして、工賃をもらっているだろうな」という考えが頭をよぎってくる…

これってステレオタイプですよね。

身体障害がある→男性→結婚している→なら後天的な障害者に違いない…

身体障害がある→男性→仕事している→まさか正社員ではあるまいな…

身体障害がある→男性→中年以降だ→きっと脳梗塞後遺症に違いない…

身体障害がある→男性→妻が仕事に出ている→きっとだんなは作業所だ…

これが思い込みなんだな、とはっきりわかった瞬間でした。

実際「正社員ですが、在宅で仕事することもあるのですよね」と話すと「えええ〜!!」と相当びっくりされます。「正社員!!」と叫ばれたことも。笑

でも、現在若い障害者の方々は、もちろんみなさん正社員でお仕事したいだろうし、家族もそれを希望していると思います。

なのだけど、どうしてなのか、「障害者は正社員にはなれないだろう」と頭から考えている人がとっても多いのです。障害者側からしたら、それこそ「差別だ!」となるとは思うのですけど、実際にけろけろも現場にいて、それも介護する側の中にいてみてわかるのは、これはやはり「知らない」ことが大きいのではないかしら。

「こういうケースもあるよ」「こういう障害者もいるよ」ということがわかれば、簡単にステレオタイプに振り分けてしまうようなことが少なくなるのではと思います。

ちなみにだいたいの介護系の方だと、うちの主人について「正社員なら絶対やめちゃだめだよ!!!」と念押ししてきます。笑

わかってるよう!!!だからこのすごい引越しがんばってるんだよう!!笑

ただ、長年(っていってもたかだか20年)主人を見ていて思うのは、正社員の地位を「権利として主張してはいない」っていうことかな。なんというか、「ありがたやー」という感じがいつもあります。決して卑屈になってたりおべっかとは違うのね。ここが結婚してすぐはなかなかわからなくて、教科書で習ったみたいな意見で「もっと大切にしてもらえるように主張したらいいんちゃうん」とか言ったけど、そこは違うらしい。わかっていただけるかわからないんだけど、主人の中での障害に対する考え方は「やっぱり障害って手間がかかるよね」っていうことらしい。なので、「みんなと同じじゃなかったら嫌だなあ」という感じでもない。「手間取るんでしたら、そりゃ仕方ないですな」っていう感じ。本人が言うにはこれは「先天性」と「後天性」の違いなのかもって。

「先天性」の主人は、「いろんなものが、もとからなかった」そうなんです。「普通に歩けたことはない」状態からの意識なので、違うんだそうです。「後天性」の障害者の場合は、「もともとあったものがなくなった」から、ショックが違うんじゃないかなとか言っていました。でも個人差があると思うし、いろんな考え方があっていいと思うし、どれが正しいとか間違ってるとかでもないんじゃないだろうか。ただ、そういう部分が主人の中では大きくて、だから最初の大卒での就職活動にしても「仕方ないなあ〜」という感じで、え、普通、大卒のひとってそういう職種のそこのあたりにいっちゃうの?っていうところに就職しちゃったんだけど、そのあたり、けっこうすごいなあと思う。けろけろなら、泣きわめくわ。就職したいよう〜とかね。ここが、「自分が当事者じゃなくて家族」っていうところなのかも。あと、母親という立場(親)だとまた違うんだろうし。

でもなんだかそういう風に主人が考えたりするということを間近でみてると、うーん、やっぱりみんな、手間取るけど、そこのところを「ま、いいやん」と健常者も考えて、仕事の効率もいろんなことも、一緒にできたらいいやんね、と思うけろけろなんでした。甘ちゃんとは言われるけど、でも一番近くにいるけろけろが考えるんだからさ。

障害者でも健常者でも、仕事のスキルを身につけて、望めば正社員になれる世の中になればいいですよね。

カットは、先日けろけろのお友達がうちのちびっこにお土産で持ってきてくださった、京都の干菓子。すごくきれいで、ちびっこ大騒ぎでした!「きれーい!食べたあい!!」(食べられないとならないところがうちのちびっこ。笑)

ありがたーい!

 

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