ヘルパーステーションけろけろ 

訪問介護員。介護福祉士。IUGRによる帝切含め、帝切4回。要介護3の姑を在宅介護。

介護力とは「俯瞰する力」ではないだろうか

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ここ数年、私にとってしんどいことのひとつが「あなたはこうこう言われるけど、姑さんは◯◯では(場所なり集団なり)全然普通ですよ。」という言葉でした。

何か「これはちょっと困ったことだな」と思うことができてきたときに、たとえば誰かに「何か困ってることない?」と聞かれたりしたとします。「最近はこういうことがあったりして、どうしようかなと思ってるんだけど…」と話したりしますと、かなりの確率で最初の言葉「あなたはそういわれるけど、私たちがみてると、全然普通だけど。」という言葉が返ってきました。最初からその返事を想定しての質問だったのかな?と思うほどの確率です。特に、医療、介護系の方に多く言われました。「そうなのね、そういうこともあるのね。」と言ってくれた人は本当に少数です。

もちろん、在宅介護で問題になるような事柄は、個人個人で様々な内容もあり、違いもありますので、一概に言えないということは承知しています。ただ、なんというのでしょうか…医療介護系の方々の、そのお一人の方の人生で経験されていないケースもたくさんあると思いますし、例外とかそういうことがない、えっ、こういうことも起こるんだっていうのが介護ではないかと思っています。

これは、実際に自分で在宅介護をしながら思いますし、主人の障害分野についても思いますし、また仕事の訪問介護でも思っています。

よく批判のひとつとして「お嫁さんだから、血がつながっていないから、どうしても悪く大げさに話す」というのがありました。これははっきりいってとても失礼です。逆に「血がつながっていたらなんでも理解しているはずだ」ということもきっと言われるのでしょう。それも、血縁の介護者に対して、とても失礼です。また実際の訪問介護の現場でも言われますが「どうせヘルパーだからわからないだろう」という、これも仕事としてお引き受けしている私たちに対して失礼です。

介護と言うのは、決して「『わたし』が経験していることが全てではない」という、俯瞰の視点を持てなければ、とても視野狭窄に陥り、押し付けになってしまうのではと思っています。利用者の視点、介護者の視点、家族の視点、嫁の視点、息子の視点、ディスタッフの視点、訪問介護ヘルパーの視点、訪問看護師の視点、血縁者の視点、非血縁者の視点、ケアマネの視点、ご近所の視点、◯◯県ではどうなのかという視点、などなど。

「あのスタッフがこういう意見を言っていたけど、別のスタッフはこう感じている。では検討してみようか?」という視点があれば。「ご家族はこうこう言ってきている。実はこっちのほうが困っているのでは?」という視点。「楽しんでおられると思っていたけど、実は利用者さんご自身のこういう行動は、ストレスを感じておられるということでは?」とかとか。決して「あのスタッフは新人だし、どうせわかってないことが多いからさ」とか「あの嫁は仕事してるし、問題ありそうだしさ」とかそういう目だけで介護を考えないで欲しいのです。1人の利用者さんをチームでみていく、それが介護体制というもの。大きな視点で言えば、国も自治体もチームと言えるでしょう。もちろんいっぱい言いたいことが出てきたりもしますが、それでもたくさんのひとが関わって初めて成り立つものではないかしら。そこに「わたし」だけの視点が入りすぎると、ちょっと道がそれるように思うし、利用者の不利益になると思うんです。「大阪ではそうだったかもしれませんけど、こちらではできませんからね!!うちの県は厳しいんですからね!」と、こちらにくる前にお断りしたケアマネが、大阪でのケアマネに電話で怒鳴ったそうですが、それなどわけがわからないです。その言葉のどこに「利用者の利益」があるのか、ということです。今の宮崎でのケアマネは、とっても親身になってくださっていて、たくさんの視点も持っているし、信頼できるな!と思っていますから、かえってよかったのですけどね。

的外れなことも多いだろうし、やっぱり間違っていた、ということがある場合も多いです。でも「お嫁さんだから、多分、嫁姑問題もあっただろうし、介護となれば、ついつい大げさに言って、昔のかたきをとっているのではないか」という、嫌な感情が、先の言葉を言う方々の中に見られたのです。(そうでない方もありましたが)

「私たちの前では普通だけど、あなたは大げさに言って、姑さんをおとしめているのね」という言葉、表情、(実際に、「あなたはお嫁さんだから大げさなのよね」とも言われました)そういったものに、とことん傷ついた数年でした。

で、今は強い嫁なので(笑)そんなことを言われたもんなら「あ、いつでも泊まりにいらしてください。私の介護体制を見てください。」と言える根性がつきました。笑 それも笑顔で。笑 こうして強くなるのだ。

写真は、ドイツにおられる先輩がくださったお茶。カモミールなどのブレンドで、胃にやさしいのだって。うれしいな。感謝でーす!

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