ヘルパーステーションけろけろ 

身体障害2級のだんなさんと要介護3の姑さんと4人の子供たちと一緒に、大阪から宮崎まで引っ越ししてきました。家庭と介護と仕事など、様々な生活の記録です。仕事で訪問介護員をしています。

「LINE 申し送りの是非」は利用者の益で考えてはどうだろうか

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ここ3週間ほど、仕事の方の訪問介護で気になっているケースがあって、考えるまいと思っても思っても「これが大阪なら」と思ってしまいました。

いわゆる行政側が(けろけろから見ると)利用者の益を考えておらず、お役所仕事でこちらの訴えをスルーしているようにしかみえない案件があったので。

けろけろは末端のいちヘルパーなのですが、この末端だからこそ見える範囲というのがあります。訪問介護はそのご家庭内に入り込んで身体また生活の介護を、決められたケアプランに基づいて、ご本人とご家族(いらっしゃれば)の了解のもとで仕事をしています。その際に、「これは利用者さんの身体に危険があるのではないか」「このままでは生活面で不安があるのではないか」というようなことがあれば、いわゆる申し送り、というシステムで、その利用者さん宅に入るヘルパーの責任者(事業所内のサービス提供責任者)と複数ヘルパーで(まっとうな事業所であれば、ひとりのみのヘルパーでのサービスは行いません)情報を共有します。そしてその情報をケアマネージャーや、支援員、後見人などに提供し、判断してもらったり決定してもらうことが多々出てきます。

10年以上前についてはけろけろは知りませんが、この申し送り、というのは、事業所によって方法も違い、お互いに便利なように考えられてきていました。

けろけろがかつて在籍していたみっつの大阪の訪問介護事業所のうちふたつでは、早くからLINE申し送り、というのが導入されていました。最初聞いた時には「えっそうなんだ」と少しびっくりしたのですが、仕事していく上でこれがとても便利でした。(ただし巨大社会福祉法人の方ではLINE導入はされていませんでしたし、手書きの申し送りでした。)

ご存知のようにLINEではグループを作ることができます。なので、いち利用者について、いちグループになり、サービス提供責任者を中心として複数ヘルパー、また訪問看護師、ケアマネ、医師、がメンバーになっていました。独居で認知症の利用者さんの場合、訪問してみたら褥瘡が悪化していた、というようなこともよくありましたが、利用者さんにももちろんお伝えした上で写真を撮らせていただき、それをLINEのグループにアップします。そうすると、言葉で伝えるよりもより早く、重要な状態を全員が知る事ができ、受診のために動くことができます。

申し送りは文章で書けばよいではないか、という意見も確かにありましたが、文章と言うのは人によって書き方も、受け取り方も違いました。また大阪ではアジアの各国からの移住者が訪問介護に来られることも多く、日本語は読めるけど書くのが苦手、というようなこともありました。画像があることによって、助かることはたくさんあります。

また、今回、けろけろが実感したことでもありますが、行政側の方は、そういう申し送りなどは見ないわけですが、数週間に渡ってある事項を訴え続けましたが、まったくなしのつぶて。結局、申し訳ないけれど、ご自分の身に危険が迫るか、職が危うくなるか、くらいにならないと、真剣に考えられないような方もあるわけです。たまたまそういう方が担当になってますーという独居の高齢者については本当に怒りを感じてしまいます。もちろんこれは大阪ではもっとたくさんの事例がありましたが。

ただ、そこにインパクトがあるのが写真。あちらがお昼ご飯中だろうと会議中だろうと(よく「会議中だ」といって電話にもでない行政のかたがたくさん日本にはおられます。ちなみに大阪ではサービス提供責任者が困り果ててそちらに出向いても「会議中」と言って会ってくれなかったケースもあり。)「こういう惨状です」と送ると、こちらにも送信履歴が残ります。「聞いてない」と言わせない作戦です。笑

まあ、それはメールでの話。

このLINE申し送り、については、訪問介護事業所で実際に実務に就かない方からは「LINEは危ないからだめ」という話が出ました。「他国に情報を盗られる」ということを危惧する方も。あと「見ているヘルパーが情報漏洩をして、個人情報がだだ漏れになる」ということも言われてました。

確かに、LINEは嫌いな方もありますし、では他のツールを利用する方法もあるかもしれません。ただそういう方法で、情報を共有することが、やはり利用者の益になるのであれば、いつまでも「あれはだめ」ばかりではないほうが良いのではと思います。

実際、けろけろ自身もとても助けられたことがあって、それはとある利用者さんが、けろけろが室内にいる時に、ある事情があって家具を次々に破壊、特にスチール製のロッカーを蹴り壊し、それがけろけろの頭上に降ってきた事が。この時は、他にも様々な物品が破壊され、正直、生きてこの部屋を出られるのか!くらいに思いました。そんな中で隙をついて管理者にLINE。そうすると(これはあとで考えたら、おい!とも思いましたが)「なんとか現場写真を1枚でも撮って、逃げてこーい」という返信。…いや、助けにこいよ!と思いましたが。笑 ただ、ヘルパーが業務途中で現場を離れるには、それなりの理由も必要だし、こちらもほんとに隙をついて1枚写真を撮って、なんとかかんとかごまかして脱出。その後、行政側にその凄まじい現場写真を事業所の管理者がレポートつきで提出、となりました。これがあるとないでは、その後の対応がかなり違ったとは思います。ただ、あの状況で写真撮る自分って…とも思いました。笑

「他国に情報を盗られる」のはよくわからないのですが、「情報がだだ漏れになる」に関しては、ヘルパーの意識の問題ですね。なので、「じゃ、そういう意識の低いヘルパーを雇ったのは誰なのか」ということではないかと思います。

まああとは、「スマホ持ってない」という方もありました。これはけろけろがいた複数の事業所で、各事業所のヘルパー20名につき1名くらいの割合でしたが、ただ、宮崎ではけろけろの関わるかなりのヘルパーさんがスマホではないようです。もちろんLINEをしていない方の方が多いです。でもみなさん車は個人持ちです。生活に、仕事に必要なら持つのであれば、訪問介護スマホ必要!でもいいのではなんて勝手なことも思います。(けろけろは自前チャリなので)

できたら、宮崎ももう少し利便性を考えるような方向にしてもらえないかな…これ結局、地域性なので。

なんで地域性かというと…

大阪市ではLINE申し送りはプリントアウトしてあれば、正式書類として提出できるんです。そうなんです。だからおかしなスタンプとか押さないように!ってなっていました。東京都についてはわかりませんが、おそらく大丈夫なのでは。

何はともあれ、利用者さんの身体状況に問題が起きたり、生活面でトラブルがあったりするようなケースは今後、高齢者数の増加に伴いもっとたくさん起こると思います。

写真は、利用者さん用に調理したもの。以前は毎回の調理の写真も撮って、申し送りに載せていました。言葉で書くとなんだかわかりにくいものもあったのと、重ならないように。写真が嫌いな利用者さんについては、調理記録ノートがあって、そちらに文章で書いていましたが。つまりはケースバイケース。

インターネットなんて怪しいものは使わない!とずっと言い続けていると、独居、要介護状態になったときに困るのは自分なのじゃないかなと、遠い空に吠えています。笑

(ちなみに今回けろけろが怒っていたケースについては、最終手段で、利用者ご本人に許可をいただき写真を撮り、管理者に報告、今後はけろけろの手を離れました。利用者さんに最善になるように祈っています。)

 

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