ヘルパーステーションけろけろ 

介護福祉士です。訪問介護しています。重症妊娠中毒症による子宮内胎児発育遅延で緊急帝王切開してから出産の度に帝王切開しました。小中高大4人の子供、身体障害者の夫、要介護3で認知症の姑さんがいます。大阪から宮崎への引越しと、そのあとの毎日の記録です。

わたしの夫を生んだひと

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購読させていただいているブログに、お姑さんの介護経験と、在宅での看取りのことがあって、介護者の方の暖かさにとても感銘をうけました。私もこんな暖かな介護ができる嫁になりたい!と決意を新たにいたしました。特に看取りのところは涙なしには読めない…嫁姑にわかる歴史があるんだよね、と思えました。血縁の息子(主人)とはまた違う、濃い人間関係があるのです。これは大きな祝福です。

rumidesu.hatenablog.com

尊敬する、るみねぇさまにリンクをOKしていただきました!お姑さんの看取りのところ、本当に涙がでます。そして家族での介護ということを考えさせられます。

嫁と姑というと、おかしな女性まんが雑誌が特集号を組むくらいの内容があります。世の中もそういう内容を期待しているようです。

もちろん誰だって最初からあれこれとうまくまわるわけなどありません。何しろ嫁からしたら、相手は百戦錬磨の主婦の達人で、自分のご主人の様々な価値観を作り上げてきた女性です。勝負になりません。笑

 

私の場合、主人と結婚する時に、姑の住む場所がすでになくなっていて(それも主人の再就職用の学費のために家を売ったりしたものだから)当時は義妹の家に住んでいたものだから、「結婚と一緒に母を引き取りたい」という希望を最初から言われていました。最初こそ「えっそうなんだ」と思ったけれど、よくよく考えてみたら、今の仕事の為の学費を、家を売って作っちゃったというし、それも仕方ないことやなあ、と思って、「そうだねー」と返事していました。

 

姑さんはそれこそ強気の人だったので、いろんなことがありましたし、そこいらへんにあるくらいの(笑)ヨメシュー話はできると思います。何しろ、義妹たちは、どちらも超美人さんだし、料理も手芸も仕事もすごくできるし、もうびっくりするくらい。あまりの差に腰が抜けた…笑 姑さんにもそれこそ「◯◯子は何をやらせても上手にできて最高なのに」とどれだけ言われたことでしょう〜(遠い目…笑)

 

ただ、生後3ヶ月で長男(主人)がポリオにかかってしまい、発熱後1週間とたたずに半身が動かなくなった赤ん坊を連れて、奈良や大阪の大学病院をまわった、と聞いたり、「あんたの血筋が悪いんちゃうんか」と主人の父方の親戚筋に障害者を持ったことを言われたり、主人が7歳まで自立歩行ができなかったものですから、おんぶで連れていたとか、小学校に上がって下校するのを家の玄関で毎日見ていたとか聞くと、うーんそれはすごいなあ、かなわんなあと思います。

 

姑さんの体調不良は、ちょうどうちのちびっこが生まれる数ヶ月前にわかった胃癌と手術、その後の心疾患と治験、そしてここ数年での認知症と続きました。

あれだけ強気でがんがん押していた姑さんが、なんだかちんまりしてしまって寂しい限りです。そしてもう台所に立つ事もできず、私の作ったなんだかなあのご飯を食べている姿に、こここここれはもう少し料理上手になるべきやんわたし…と決意するのでした…。

 

ほんとに、とんでもない言葉を投げかけられた日もあれば、泣きをみて飛び出した日もあったし、こちらも意地をはったり知らん顔したり、なんでかなあ、どうしてかなあと思う日がたくさんあったけれど…

 

やっぱり、最後にいつも思うことは、

 

私の夫を生んだひとなんだ

ってことでした。

 

わたしが今、愛してもらっている夫を生んだひとなんだ

そして、わたしの子供達を一緒に育て、可愛がってくれたひとなんだ

 

だから、いろんなことは、もういいのよね。

姑さんが認知症になる少し前に、そう思えるようになっていました。

姑さんの育った土地でもある大阪から宮崎への主人の転勤が決まって、姑さんを引き取ってくれるところがないし、さあどうしようかとなった時に、

それでも一緒に宮崎につれていこうよ

って言ったのはわたしです。

できる限り、在宅で、と決めたから。

厳しい状況になったら、またその時に考えよう。

 

私はクリスチャンだけど、旧約聖書の中に「ルツ記」というのがあって、自分の夫が亡くなったのに姑さんと一緒に姑さんの国を目指し、一緒に暮らし、そしてすばらしい男性(実は遠縁)と巡り会って再婚するルツという女性が出てきます。よく嫁姑の理想みたいな話で言われます。子供の頃は「そんなんあるんかなあ」と思っていたルツの物語、今はもっと「すごすぎるー」と思えます。現実を知ってるからこそね。

 

主人はそのあたりよく知っていて、結婚する前に「ルツのように、母と仲良くしてもらえないか」と言っていて、「ひえーすごいことになっちゃった」と思いました。ルツみたいに出来がよい嫁ではないから…。料理も掃除も下手…うーん…。

 

でも、姑さんが認知症になり、生活のほとんどすべてを嫁のわたしに頼るようになって、少しはルツに近づけたかな〜?と思ったりしています。

出来のよい嫁ではなかったけれど(実際に「あんたみたいな出来の悪いのはおらん」とよく言われていたので笑)共に歩むということだけは、ルツとおんなじだよね。

「あなたの民はわたしの民、あなたの神はわたしの神です」と言って、姑さんの祖国へ一緒に旅立ったルツみたいにね。

※「あなたの行かれる所へ私も行き、あなたの住まれる所に私も住みます。あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です。」ルツ記1:16

 

利用者さんたちの中には、様々な事情で家族がおられなかったり、一緒に住めない方がたくさんあります。

その方たちにとってもまた、ルツのような、共に歩む嫁、でありたいと思います。

にこにこっとしてね。

 

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