ヘルパーステーションけろけろ 

介護福祉士です。訪問介護しています。重症妊娠中毒症による子宮内胎児発育遅延で緊急帝王切開してから出産の度に帝王切開しました。小中高大4人の子供、身体障害者の夫、要介護3で認知症の姑さんがいます。大阪から宮崎への引越しと、そのあとの毎日の記録です。

あんぱんアンパン餡パンあんぱん(在宅介護と被介護者の栄養状態について)

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姑さんは、あんぱんが好きでした。そういえばそうでした。

大阪にいたころ、まだ介護度も支援だったころ、あんぱん好きでしたねえ…

当時通っていた整形外科のビルの下にファミマがあって、そこでリハビリの帰りに自分であんぱんを買ってきて食べていましたっけ。

 

ただね、総入れ歯だから、ごまとか芥子とかが入ると痛いからといって、普通にあんぱんの上にごまやら芥子やらがついているのは嫌いでした。

 

それでも、当時はぶうぶう文句を言いながらも、けっこうなおかずを食べていたし、毎食「あんたの食事は硬くて食べられへん」と言いつつもかなり食べていました。

 

昨年の春、腸閉塞を起こして手術してからは、ぐんと食事の傾向がますますやわらかいものになってきました。

 

やわらかいといっても、一般家庭で考えたら桁違いです。

 

スパゲティの麺は、姑さんの分だけは、20分以上ゆがいています。それでも「硬い!」って言って全残しになったりする。

 

そんなこんなで、おかゆもあれもこれも、全部「硬い!こんなん食べられへんわ!」言われて、結局手がのびるのが、あんぱん。

 

それも写真のタイプね。大きなあんぱんが1個じゃないのよ。

小さいのが5つ入っているタイプね。

 

とにかくこれが一番みたいです。

 

姑さんの食事については、ずーーーーっと主人と話して、できるだけ柔らかいものを、さらに栄養価もしっかり、なんていいますもので、本を買ってみたりあれこれしてみましたが、これが本当に大変。

 

何しろ、自分もかつては主婦だった、さらには食堂をやっていたんですよね、東大阪で。だから、半端ないプライドもあります。そこに強迫神経症がかぶりますので、一筋縄ではいきません!

 

認知症が入ってからはさらにこだわりが増えてきました。

何かを話しても、姑さんが気に入らなかったら、絶対にこちらの話は聞いてもらえません。難しいです。

 

特に家族に対しては甘えが強くでていると感じます。だって他人がいるところでは、まあないとはいいませんが、それでも圧倒的にトラブルが起こるのは家庭内です。

 

宮崎に来て以来、とにかく姑さんの最大のこだわりは、あんぱんでした。

同じ種類のあんぱん、たまに白あんがあってもいいけど、チョコのはきらい、クリームのもあんまり。絶対的に、ふつうのあんこのあんぱん。

 

腸閉塞前から、ラコールを(経管栄養剤)補助食品として飲んでもらっていますが、それがなかったら、本当に怒っちゃうぞ!くらいあんぱんしか食べません。

 

以前は好きだった、ハンバーグもだめ。一番好きな果物、バナナもだめ。チンして食べてたプリンもだめ。ご飯なんて、どんなにやわく炊いても全然だめ。ラコールはなんとかかんとかいけてるけど、他の食品はとにかくだめ。

 

そして、ぶつぶつ言いながら、食卓についたらあんぱんに手がのびてます。

 

あ、あんぱんしまっておけばいいじゃないかって?

それが…あんぱんがないと、家捜ししてしまうのです。そして、包丁を持ち出して、自分で生のさつまいもをそぎ切りにしようとしていたことがあって、私も毎日全部みておられるわけではないので、あんぱんで手を打ってます。

 

ところが、主人はやはり血縁だから、もっと栄養価を考えてほしい。なので、ついつい怒っちゃってます。主人が怒ると…姑さんは最近、あんぱんを隠そうとしはじめました!これはいかん!!

 

なぜなら、あんぱんを隠すひとは(いろんな食品があるけどね)最終、ベッドに持って行ってしまうのです。枕の下から刺身、とかあるあるです!

 

こうなると、におうし、衛生的じゃないし、なにより、在宅で介護体制をしいている私たちが堪え難い。

 

だからあんぱんを晩には配置しておきます。(食卓に置いておく)

 

そして…だいたい、1日にこの5個入りのあんぱんを、1袋は必ず食べてます。デイの日は朝と、デイから帰宅してすぐにあんぱん、夕食にもあんぱん、でだいたいひと袋。デイがなくて自宅にずっとの日は、下手したら5個から7.8個のあんぱん。私がいない時も、食卓の上に置いたあんぱんの数が減って行きます。

 

「あらっ、さっきあったあんぱん、もう2個なくなってる! 今、あんぱん食べました?」と聞いても「知らないよーなんでそんなことを言うんだ」となっていますので、実際には、通りすがりに(起立できない!って言っていたけど)あんぱんを食べたり、あれこれ深夜に活動しているみたいです。

 

ここ数週間、このあんぱんと姑さんの栄養問題について、主人と話し合ってきましたが、主人はなによりも、栄養がたくさんとれるように、まんべんなくおかずを食べてもらいたい。ところが、相手はすきをついて、あんぱんを食べようと狙っています!

 

この2−3日は、主人と車で出たら、助手席から話します。

 

「もうね、私もいろんなケースに入ってきたけどね、人生の最後って、栄養状態っていうよりも心の安定ね!だから、よほどじゃなかったら、もうあんぱん主食でもええやん!!ラコール飲んでるんやし!」

 

主人は最初、げんなりした顔をしていましたが、そのうち、だんだんと「ま、いいか」「もう、いいかげんにしようか」となってきました。

 

老い先短い高齢者が、どうしても毎食毎食、昨日も明日もあんぱんが食べたいなら、飽きるまで食べさせてあげてはどうだろうか。

 

あんぱんを食べる、という行為自体は簡単なものですが、そこに栄養状態やらいろんな話をしても、もうわからない…

 

家族も毎食、おかずだ主食だと大変ではあったんだけど、ていうか、嫁が大変だったのだけど、でももういいか…あんぱんで!

 

確かに結婚後21年が経過して、その実績は認められず、あんぱんに負けた形(笑)だけど、でも食事拒否よりあんぱんだよね…

 

主人にしたら、どうしても栄養状態をよくしたい、そうしたら、認知症もこのあたりで止まるのではないか、と思っているようです。

確かに栄養状態が悪ければ、認知症になるリスクは高まります。

 

でもそれだけじゃない…

 

もう、あんぱんを好きなだけ(口内炎ができても困るし、そういうけど、口内炎なんてどうでもいいっていうし)食べてもらって、あとラコール飲んで、もう自分が好きにする選択でいいのじゃないか…無理矢理口をこじ開けるようなことだけはダメだよね…

 

というわけで、安売りになっているあんぱんも含め、本日の夕方、あんぱん5個入りセットかける4つ、を購入してきました。

 

みんなが気分よくご飯を食べたり、話ができるならば、せっかくのおかゆも、やわらかくした魚も、煮たりんごも、あれだけ好きだったみたらし団子も、もう全部、あんぱんに、負けました!でいいんちゃうん…

 

あんぱんあんぱん…21年目のあんぱん…

 

ほんと1日に1パック(5個)以上のあんぱん…

 

栄養状態よりも機嫌良いあんぱん生活を選んでいくことになった、蒸し暑い宮崎の介護家族でした。

 

ああ〜暑いよ!笑

 

ちなみに、私はあんぱんにはまるで興味なしです。食べていいなら、食べるかな、くらいです。笑

 

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